症例報告

慢性疾患

70歳 女性 右股関節の前面の痛みに対する鍼灸治療

<主訴>

右股関節の前面の痛み

<現症>

  • 右股関節は軽度の変形があり、通年痛みがある。
  • 2022年9月初旬に痛みが特に強くなる。原因は明確ではないが、きっかけは横断歩道を渡っていて信号が点滅したため走ったあとから痛みが強くなりだした。
  • 右足に荷重かけると痛みがある。
  • 足を組むことが出来ない⇒制限と痛みがある。

<検査>

  • 片足立ち:右片足立ちは不安定。痛みが伴うため痛みのない場所を探りながら立つため安定するまで時間がかかる。健側は問題なし。
  • 座位の状態で腿上げ(+)膝まで放散痛がある。
  • 足を組む動作(+)
  • 屈伸動作(+)
  • 背部から腰部、臀部にかけての筋緊張が強い。無意識に力が入っている。

<評価>

  • 軽度股関節変形があるため、患部に負荷がかかることで痛みが伴い、そこをかばおうとして周辺の筋肉で代償動作が行われており、体の使い方・動きが悪くなっている。

<施術>

  • 施術は、①疼痛および筋緊張の緩和②周辺筋肉の連動した動きの改善?現状から進行させないように予防を目的に行う。
    鍼:腰部(腎兪・大腸兪)、臀部(右小・中臀筋)に置鍼 15分。
    鍼施術後、動きを確認し背部と腰臀部の手技を加える。
    しばらくは週1回の施術で経過を見て、施術間隔を調整していく。

<経過>

▼初回(R4/10/31)

  • 施術後:施術前に比較すると動き・痛みの軽減が見られた。座位での腿上げの際の可動域、屈伸動作の柔軟性は多少良くなっていたが一時的と考える。

▼2回目(R4/11/7)

  • 前回の施術後は施術前より楽だったが、翌日以降は元の状態に戻る。
    片足立ち、腿上げ、筋緊張等前週と大きな変化はなし。
    施術は前回と同様に行う。

▼3回目(R4/11/16)

  • 先週に比べ、痛みは軽減している。
    先週より安定するまで早くなり、痛みもやや軽減。腿上げもやや痛み軽減。
    背腰部~臀部の緊張も少し変化が出てきた。
    施術は前回と同様に行う

▼4回目(R4/11/22)

  • 先週に比べ順調に痛みは軽減している様子で、歩行も休憩するまでの距離が長くなる。
    施術は前回と同様に行い、仰向けで膝を立てて、足を開く・閉じる・左右に倒す初動抵抗運動を加える。

▼5回目(R4/11/29)

  • 随分痛みが落ち着いた様子で27日(日)にかなり長い距離を歩けたとのこと。しかし、無理したため翌日は少し痛みが出る。以前の痛みよりはましで日常動作はスムーズに行えている。
    施術は前回と同様に行う。

<考察>

今回の痛みのきっかけは横断歩道を走った後に出た痛みだが、通年痛みがある状況が続いているということから、股関節変形があるため患部をかばう代償動作を取る習慣が身についており、その影響で筋肉の滑走や関節の連動性が乏しくなり、それに伴い筋緊張も生じ血流も悪くなり痛みが出る状況がつくられていると考えられる。
施術はこれらの改善に向けて継続して行っていく。
5回の施術を行い、現状は初回より痛みは軽減し、動きもスムーズに行えるようになっているが運動量によって痛みの増減があるため経過はまだ観察する必要がある。目的通りの施術が行えていると考える。

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