症例報告

慢性疾患

82歳 男性 腰椎圧迫骨折後の日常動作改善を目的とした施術

<患者>

82代 男性

<主訴>

右臀部~右大腿部にかけての痛み
左右膝の痛み

<現症>

  • 2022年10月8日に自宅で転倒し、腰椎圧迫骨折。
  • 約3か月入院、リハビリを経て退院。退院後はデイサービスでリハビリトレーニングを継続して行っている。(週3日)
  • 経過は変わらず。徐々に姿勢も丸くなり、動作も鈍くなってきている様子。
  • 痛みも右臀部~右大腿部、左右膝に出てきている。
  • 約5年前(2018年)には、左膝人工関節置換術を受けている。

<検査>

  • 歩行:歩行器を使用することが多いが、補助なしでも不安定だが自立歩行可能。
  • 背部は円背、背部から腰部にかけての筋緊張もかなり強い状態。伸展が困難。
  • 肩も内巻きになっているため頚部の可動域も低下し、上肢挙上も困難。
  • 股関節の伸展制限、膝関節の屈曲制限(R<L)がある。

<評価>

左膝関節の可動域制限や、腰椎圧迫骨折後の生活環境の変化に伴い、代償動作を取らざるを得ない状況に陥ったため背腰部から臀部の緊張が極度に強くなり、連動した体の動きが困難な状態になっている。

<施術>

①筋緊張の緩和②周辺筋肉の連動した動きの改善を目標に行う。

  • 鍼:背部・腰部緊張部位(心兪・肝兪・腎兪・大腸兪)、臀部(左右秩辺)に置鍼 15分。
  • 鍼施術後、背部と腰臀部、座位で膝周囲の手技(筋膜の滑走を良くする目的)を加える。
  • 週1回の施術で経過を確認していく。

<経過>

▼初回(R5/9/12)

  • 施術を行うにあたって、うつ伏せになるのにかなり時間を要した。
  • 施術後:施術前の痛みと比較しても大きな変化はなかった。
    姿勢は施術前よりやや伸びやすくなった様子。

2回目(R5/9/19)

  • 前回の施術後、特に大きな変化は感じなかった。
  • 施術前のうつ伏せになる動作は前回よりもスムーズに行えた。
  • 何をするにも視線は足元を見ているため、可能な限り視線を水平にするように伝える。
    (⇒視線を挙げることで姿勢を真っ直ぐに維持しやすくなる)

3回目(R5/9/26)

  • 前回と比べ、痛みは多少軽減しているというが、大きな変化はなさそう。
    動作(ベッドの移乗動作)のスピードは1回目、2回目の施術前より早くなっている。

現在も経過観察および継続して施術を行っている。

<考察>

腰椎圧迫骨折したことで、長期入院や固定によって緊張の状態も強く、関節可動域の低下および制限もあるリハビリも行っているが、現状維持がやっとと思われる。
今回、鍼施術と手技を合わせて行ったことで、著しくではあるが筋膜の滑走がスムーズになり、動作(特にベッドの移乗動作)の速度が向上したと考える。
今後も筋緊張の緩和及び循環改善を目的に施術を行い、痛みの軽減と動きの改善を目指し長期的に施術を継続していく必要がある。

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