症例報告

一般外傷(けが)

29歳 男性 腰から右太ももの痛みと痺れが改善

神経学所見を指標とした腰部・下肢痛に対する施術

<初診>

2021年9月7日

<主訴>

腰の痛み・右下肢の痺れ

病歴:2021年9月 仕事中に砂を右から左に移動した際に腰部に痛みが出現した。
痛みが徐々に増たため午前中で仕事を切り上げ帰宅。その後当院に来院となる。

<所見>

・腰部胸腰椎移行部に疼痛
・右下肢外側に痺れ
・安静時痛(+)
・姿勢:背部が凸・腰部凹・左肩挙上
・歩行:右荷重・右寛骨下垂
・動作時:前屈(±)・伸展(+)・回旋-右( )左( )
・神経学所見
 SLR:R(+)10° L(−)
 PTR:R(±) L(+)
 ATR:R(+) L(+)
 LD: R(3)  L(10)
 EHL:R(3)・L(5)
 FHL:R(5)・L(5)
 バビンスキー R(−)L(−)

<評価>

上記の結果からL4領域の神経根症状と思われた。

<治療>

よってL4の神経根症状を回復する施術を行う

<治療のゴール>

神経根症状が消失するか軽減したら治療を終える

<治療>

・右寛骨の回旋に対する施術
・脊柱アライメント調整
・右下肢荷重の改善
・背部運動

<経過>

◆1回目(2021.9.7)
・座位で右腰部の筋膜の滑走を促す
・神経学所見が著名だったため低刺激の治療を行う

◆2回目(5時間後)
・仰臥位でSLR確認 → 挙上10°で疼痛を訴える
・施術は仰臥位・腹臥位で胸椎の可動をつける

◆3回目(2021.9.8)
・S:VAS10→7
・O:冷感R3以上・触覚3以上
・初日より少し感じる
・A:症状が悪化すれば画像診断が必要と思ったが、感覚が少し戻ったようなので施術効果は出ていると思われた。過敏な状態が続くので刺激量は少なめで行う方が良いと考えられる
・P:神経学的所見が残存しているため椎間孔を広げ循環を改善するようにする事
・施術:骨盤左回旋が強いので右ASISにブロックを挿入 10分
 上半身を左から右へマニピュレション
・結果:感覚が7まで戻り、EHLも増た

◆4回目
・同様の施術

◆5回目・6回目(2021.9.9)
・S:VAS10→3
・O:冷感7・触覚7
・A:前日の施術効果が持続している。何より疼痛が軽減しているので改善傾向と判断できる
・P:積極的に動かし、自動運動で椎間孔を広げるようにする
・施術:ASISにブロック10分
 上半身を左から右へマニピュレーション
・結果:全ての神経学所見(反射・感覚)が正常に戻る

◆7回目(2021.9.10)
・S:動作時にやや疼痛があるが日常生活には支障はきたさない。
・O:歩行時右荷重・神経学所見正常
・A:施術効果が持続しているため一旦様子をみる
・P:脊柱の可動性をUP

<考察と感想>

腰部の痛み・下肢痛が徒手療法により改善が認められた。椎間孔内の静脈血改善をイメージし施術を行なった。骨盤全体と脊柱の動きを整え、全身の繋がりを狙った施術により、スムーズな動きが確保できた。治療効果は毎回、神経学所見で評価し、施術者・患者間で治療効果を確認した。このことにより患者が安心して施術を受けられたことも早期回復につながったと思う。

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