17歳 男性 頚部から肩背部、腰部にかけての痛みに対する鍼灸治療
<主訴>
頚部から肩背部、腰部にかけての痛み
<現症>
- 現在高校2年生。入学以降、首から腰にかけて痛みが出たり治まったりの繰り返し。
- 部活動はしていたが、昨年(2023.5月)に辞めてから、運動はほとんどしていない。
- 公園でたまにサッカーをする程度。
- 睡眠は5~6時間。お風呂もゆっくり浸かっているとのこと。
- 入浴後は比較的体は軽くなるよう感覚はある様子。
<検査>
- 座位の姿勢が悪い(円背・腰椎後弯・骨盤後傾位)
- 頚部後屈動作で背中から胸腰椎移行部にかけて痛み。
- 腰部後屈動作で痛み。
- 上肢・下肢へのしびれ等なし。
<評価>
- 姿勢不良によって、背部の筋が伸張した状態で緊張し、それによって脊柱の動きも悪くなり、動作によって痛みが現れていると思われる。
<施術>
- 鍼施術にて血流改善と筋緊張緩和を促し、除痛と連動した筋肉の動きを取り戻すことを目的に行う。
- 天柱、肩井、肺兪、心兪、肝兪、脾兪に15分置鍼。
- その後、手技で胸椎に動きを入れる。
<経過>
- 施術後、動作時の痛みはなくなり、動きもスムーズになる。
本人も軽快したことに満足な様子。
<考察>
高校に入ってから続く頚部から腰部にかけての繰り返す痛みは、姿勢の影響が大きいと考える。
座っている姿勢がとにかく悪い。おそらく、授業中の姿勢も悪いと想像がつく。
また、部活動を辞めたことで運動量も落ち、筋肉使用頻度が減少したことも症状が繰り返される原因にもなっていると考えられる。
今回の施術では、狙い通りの効果が得られたが、姿勢や動きの観察は今後も経過を見ていく必要がある。継続して施術していく必要がある。
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