65歳 男性 左股関節の痛みに対する鍼灸治療
<主訴>
左股関節の痛み
<現症>
- 立ち上がって歩き出すと左股関節周辺に痛みがある
- 3年前ほどから症状が出たり治まったりの繰り返し
- 画像にて股関節の狭小化が確認されている⇒変形性股関節症
- 歩容:逃避性跛行が確認できる
<検査>
- 股関節屈曲
自動運動では足が重たくしっかり曲げられない
他動運動では90度で前面に痛み - パトリックテスト(+)鼠径部に痛み
- Kボンネットテスト(+)
- トーマステスト(+)
- エリーテスト(+)
- 立位での片足立ち:左(+)、右(-)
- 腱反射:PTR(±)ATR(±)
- 下肢へのしびれなし
<評価>
- 画像診断で左股関節の狭小があったということから、股関節の変形が原因で痛みが出ている可能性は高い。また股関節周辺の筋肉の短縮による可動域制限がある
<施術>
- ①筋緊張緩和と血流改善②痛みの軽減?運動制限解消を目的に施術を行う
鍼:左腰部と左臀部に鍼通電
手技:背腰部~股関節周囲筋
<経過>
▼4/4 1回目
- 施術後、体感は軽くなった様子。歩行時の痛みはまだ残っている。
- 股関節可動域はやや向上。
▼4/6 2回目
- 同様の施術を行う。施術後、体はかなり軽くなった様子。
- 股関節の可動域も前回より動きは良くなる。歩行時の痛みも前回より軽減している様子。
- 現在も施術は継続中。
<考察>
過去の画像検査で股関節の狭小化が認められていることや、徒手検査等から変形が原因で疼痛や股関節周囲筋の短縮や関節可動域制限が現れていると考えられる。変形の改善は不可能だが、
それに伴う股関節周辺筋の動きや血流の改善を行い、疼痛緩和と進行を予防できればと考える。
現在2回施術を行ったが、動きの改善と痛みの軽減が見られたので継続して施術を行っていく。
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