症例報告

慢性疾患

50代 女性 神経筋足痛法(小波津式)を用いて五十肩(凍結肩)を改善した症例

<患者>

50代 女性

<主訴>

五十肩(凍結肩)

<歴>

2020年11月頃から右肩に痛みが出現。
就寝時、飼い猫が右横で寝るため右肩を外転・上腕内旋・肘関節屈曲姿勢をとる時に痛みが強く出現する。

<所見>

  • 疼痛
    動作時痛
    右肩関節 伸展・挙上
  • 可動域制限
    挙上160° ロック
    結帯動作 不可
  • 三角筋中部・上腕筋間中隔 緊張

<評価>

  • 右肩に可動域制限と動作時痛があり、具体的な機序がないため凍結肩と思われる。

<施術>

  • 目標:代償動作がなく結帯動作ができるようにする
  • 方法:無理をせずゆっくり時間をかけて可動域を改善していく

<経過>

▼1回~14回目

  • 関節の可動性を出す施術を行う。

▼15回~22回

  • 小波津式を導入 上肢1K2K3K
    挙上時、三角筋や筋間中隔の負荷が減少

▼22回~30回

  • 小波津式
    結帯動作が楽になる

<まとめ>

五十肩(凍結肩)は改善までに時間がかかる。動かない関節を無理に動かす施術を行うケースが多いが、本症例は慢性期に入った時期に小波津式を導入し無理やり関節を動かすことをさけ施術した。急性期と慢性期の変化比較は出来ないが、施術者の感覚としては無理な筋収縮(代償)が起きず、患者負担も少なく肩の動きを出せたと感じている。週1回根気よく通院されたので改善過程を見ることが出来た症例であった。

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