65歳 男性 腰臀部の痛みと下肢しびれ
<患者>
65歳 男性
<主訴>
腰臀部の痛みと下肢しびれ
<現症>
- H30.11月、症状が現れ整形外科に受診し腰椎の歪みがあり、それが原因で症状が現れているとのこと。ビタミン剤と痛み止めを処方され経過観察。
- 2日後、痛みが増強し夜は眠りが浅かった様子。
- 歩行時や安静時に痛みが出る
<検査>
- 下肢:左大腿部にやや筋力低下あり。下腿筋力は左右差に大きな変化なし。
- 左右大腿部前面から下腿前面にしびれ感があり、触圧覚は下腿前面やや鈍磨。左下肢冷感あり。
- 膝蓋腱反射 :L(-) R(±)
- アキレス腱反射:L(+) R(+)
- 下肢伸展挙上、大腿伸展、ラセーグテスト(-)
- 膀胱直腸障害なし。
- 肩背部の筋緊張強い。肩内巻き。
- 腰部後屈時に誘発痛はないが体が硬い。
<評価>
- 腰椎の歪みがあり、上記の症状と検査から軽度の腰椎脊柱管狭窄症を疑う。
<施術>
- 腰臀部、大腿・下腿部に置鍼+パルスを行う。
腰部:夾脊穴 臀部:秩辺
下肢:梁丘・足三里
週2回の施術を継続して行う。
<経過>
約2か月後あたりから、痛みが落ち着いてきた様子。それまでは施術後は楽になるが、しばらくすると痛みが戻るといった状態を繰り返していた。
現在も施術を継続(約5年)しているが、症状は比較的安定している状態を維持している。
<考察>
腰椎の歪みと現れている症状や検査から、軽度ではあるが神経根症状が生じており、年齢的に見ても軽度の脊柱管狭窄症と考えられる。約5年継続して施術を行っているが、しびれ感は完全には取り切れてないが、痛みの症状は当初のレベルよりは抑えられており、日常生活も不自由なく送れている。今後も定期的に施術を行い状態維持・軽減を目指す。
営業日カレンダー
…毎週日曜は定休日
…午前は休診
…午後は休診(毎週水曜、土曜と祝日の午後は休診)