症例報告

女性疾患

46歳 女性 めまい 耳鳴り 閃輝暗点様症状

<データ>

患者:46歳 女性
改善内容:回転性めまい・耳鳴り・閃輝暗点様症状

<来院動機>

平成23年に回転性のめまい、低音障害性難聴のため、来院。
現在、この症状は消失。

<問診・検査>

以前も目の前がキラキラする閃輝暗点様の症状が出現していたが、おさまっていた。最近、睡眠不足が重なったためか、前日に嘔吐し、その翌日に出現した。その後、週に2,3回、30分ほど続くとのこと。それに伴い、立ちくらみの症状も出ている。

<治療経過>

(週に1回治療)
1回目の治療後、目の前のキラキラと嘔吐が治まるが、立ちくらみ症状が残る。
2回目の治療後、立ちくらみは消失したが、目の前のキラキラは週に3回出現。
3回目の治療後、週に2回出現。嘔吐や立ちくらみはなし。
4回目の治療後、キラキラ症状消失。その後、現在まで症状なし。

<担当者のコメント>

閃輝暗点の原因は現代医学的には脳の視覚野の血管が収縮し、一時的に血の流れが変化するためと考えられていますが、はっきりはしていません。
東洋医学的にはいくつ考えられることがありますが、この患者さんの場合、最初は「血虚」(からだを滋養する作用「血」が不足している状態)と判断し、治療しました。しかし、最近続いているという睡眠不足を考慮し、「腎虚」と診立て治療した結果、大きく改善がみられました。
「腎虚」とは簡単に言うと、「疲れ」です。どの病気も「腎虚+α」と言うことがいえますが、この割合も重要です。本人は軽く考えているようでしたが、「脳の血流の異常」ですから怖い症状のひとつです。

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