30代 女性 産後の腰痛
<症例>
- 30代 女性
- 施術日:2020年1月21日(火)(1回目)
- 主訴:右肘と右脇腹の打撲による痛み
<主訴>
#1.腰痛
#2.右股関節痛
<病歴>
2019年12月 第1子出産。
産後1ヶ月後頃から腰に違和感が出現。
様子を見ていたが、2020年1月13日頃に子どもを抱き立ち上がった時に腰部に激痛が出現。
助産師の紹介の整体を受けるようになる。
<症状>
- VAS 10→6
- 坐位から立ち上がる際に腰部に痛み出現
- 左上肢の挙上制限
- 歩行時右股関節ラテラルスラスト
- 仰臥位 左上肢の挙上制限
下肢挙上時腰部痛(右>左)
下肢外側部筋緊張
<治療>
- 仰臥位
- 胸肋関節への施術
- 腸腰筋アプローチ
- 下腿外側滑走
- 側臥位
- 下部胸椎回旋
- 股関節伸
- 腹臥位
- 右股関節回旋
- 左肩→右股関節の連動
<結果>
坐位からの立ち上がり時の痛みが軽減
<その他>
1月23日(木) 2回目施術予定
<施術日>
2020年1月23日(木)(2回目)
<主訴>
#1.腰痛
#2.両股関節痛
#3.肩こり
<施術>
- S:腰の痛みがほとんどない。たまにVAS3ぐらいの痛みが出るがほぼ良い。
肩こりは慢性的。学生の頃からあった - O:歩行時 右に骨盤スラスト(少し)
片足立位 右足挙上時 右骨盤下垂
胸郭の回旋 UP
左上肢の挙上 UP
仰臥位 下肢挙上時に左腰部に痛み - A:前回胸郭の動きを施術。セルフケアで動かすように指導したため、脊柱の可動がUPしたのではないか?
仰臥位で下肢挙上時痛は左から右下肢の連動が悪く、左背部で下半身を支えることができていないためではないか?
産後のお腹の力が入らない状態が続き、腹横筋の働きが悪くなっているのではないか? - P:上半身と下半身の連動を改善する施術を行う
- 下肢から背部への連携
- 胸郭の回旋(胸肋関節の可動)
- 腹式呼吸
- 横隔膜・上肢外旋で僧帽筋の緊張を取る
- 上肢の外旋
<施術後>
- 腰疼痛 VAS 0
- 肩こり → 僧帽筋の緊張低下
- 疼痛が軽減したため、今回で治療を終了とした。
<考察>
2回の治療で腰部の痛みが取れた。
産後は母体の回復を優先できないケースが多く、育児、家事、旦那のストレスなどで気を使い、腎虚がさらに進む。今回のケースは、産後直ぐの腰痛ではなく1ヶ月経ってからの腰痛であった。上記に記した環境により気虚証になったと判断。腎虚による腰部痛改善の呼吸、膀胱経へのアプローチを行ったことが改善につながったと示唆する。
<その他>
出産時1000ccの出血があったとのこと。血虚のあるため食事指導を行った。
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