帝王切開後に出た腰部・右臀部の痛みを改善したケース
<患者>
- 40代 女性 産後(三人目)
<初診>
- 2024.3.25
<症状>
- 帝王切開後に腰から右臀部にかけて痛みが出現。
特に立ち上がり時,前かがみで右臀部に激痛。
三人目の産後の身体の回復が遅いと感じ、かかりつけの助産師に相談し紹介となる。
<所見>
- 右下肢荷重
- 骨盤左回旋・右ASIS・下方偏位
- 右第4・5趾からの伝達が骨盤周囲で途絶える
- 脊柱の可動低下(左から右)
- 左上肢の外旋制限
- 右足関節前方の緩み
<評価>
- 帝王切開で腹圧が下がり、腰の痛みが出現したと思われる。
右に疼痛が表れたのは、座位や歩行時に右臀部や下肢に荷重がかかっている。
骨盤の右スラストや右下肢と左上肢の連動がスムーズでないため、右臀部や腰部にエネルギーが集約したのではないかと考えた。よって、右下肢から左上肢への連動がつながり、脊柱の位置をイメージできれば疼痛緩和に繋がると判断した。
<治療>
- 傷口が痛むので仰臥位のみで施術を行う
- 右下肢から左上半身への伝達をつなげる。脊柱の左から右へ刺激を入力。
- 右下肢重心の疑いがあり、左下肢へ重心をシフト
<結果>
- 立ち上がり・前屈動作で痛みが消失。あれ?痛くない!と言い立ち上がる。
<セルフケア>
- 座位で左荷重の意識を指導
営業日カレンダー
…毎週日曜は定休日
…午前は休診
…午後は休診(毎週水曜、土曜と祝日の午後は休診)