14歳 女性 右腰部痛
<来院動機>
右腰部痛。
ゴールデンウイークに新体操の練習をしていて、徐々に痛みが強くなってきたので来院。
<初期症状>
腰部
屈曲 伸展 痛み(-)
右側屈 痛み(-)
左側屈 右腰部痛み(+) 痛みの為側屈不可
左回旋 右腰部痛み(+)
右回旋 可動域制限(+)
以前にも同じような腰痛があったとのこと。
<問診・検査>
右股関節の静的アライメントおよび、他動運動による運動軸の逸脱を評価。
股関節上後方変位。
股関節ローテーション時に運動軸の逸脱を確認。
運動軸の逸脱のパターンから大腿筋膜張筋、中殿筋、半膜・半腱様筋(以下 内側ハムストリングス)の緊張が股関節に悪影響を与えているものであると評価。
その他 右足関節の多少の緩みもみられたが、受傷機転なし。足関節の機能不全または下肢の運動制御機能の低下の可能性もあると頭に入れておく。
<治療計画>
大腿筋膜張筋→中殿筋→内側ハムストリングス→再度中殿筋の順番でアプローチを行う。
(中殿筋の再アプローチを行った理由としては、内側ハムストリングスの筋スパズムをおとした後に、新たな筋緊張がでてきたため)
股関節のアライメント調節後、腰部の筋緊張の変化を確認して、腰部の筋緊張部位へアプローチ。
<治療後>
左側屈可(右側屈より可動域増大)
痛みなし。
<担当者のコメント>
腰部の痛みには様々な原因があります。
もちろん、腰部自体に原因があるケースもありますが、他の影響により、腰部に痛みが出ていることがあります。
今回のケースは股関節が大きな原因の一つです。
適切に原因をみつけ、治療していかないと腰痛の改善は難しいです。
そしてこのケースの場合は足関節または下肢機能にもアプローチが必要ですが、それは後ほど。
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