症例報告

一般外傷(けが)

70歳代 男性 右踵骨の痛み

<来院動機>

踵骨骨折をして、他の病院で固定を実施。骨はくっついたがその後痛みがとれない為、H26年3月14日に来院。

<症状>

歩行時痛(+) 安静時痛(+)
安静時は疼くような痛み。

<問診・鑑別診断>

炎症所見は微弱で、痛みが起こるのは不定期。
このことから、炎症による痛みの可能性を一旦除去。

疼くような痛み。
安静時痛あり
骨折に伴う固定をしていた経験がある。
以上のことから 足部への認知機能低下を疑う。

<治療経過>

まず始めに踵への認知がどの程度低下しているかを把握する為に硬さの違うスポンジを踵に当てて、その感覚を患者さんに聞いてみました。
すると、患者さんは
「左はすぐに分かるけど、右足は全然わかりません!」
と驚きの声が。

そこで 少し感覚を取り戻させるように誘導して、踵へ感覚入力をしてやります。
足底入力をある程度できるところまでもっていったら、次は立位で右足を前にだしてもらい体重を乗せてもらいました。そのあとに左足でも同じことをしてもらいます。
ここで僕が
「左右で踵に体重が乗る感覚は同じですか?」と質問すると
「いや、先生。左足は踵全体でついてる感じはするんやけど、右は膝で体重を感じてますわ!」
とまたまた驚きの声が!

この方は感覚が鋭かったです。
学生でもそこまで具体的に表現する人はいませんからね 笑

ここから オリジナルの方法で踵でしっかり体重を感じてもらえるように誘導しました。
そのあと、もう一度右足にに体重を乗せてもらいました!
すると…
「おぉー!ちゃんと踵で体重乗ってるのがわかりますがな!どないなってまんの!?」
とさらに驚きの声が 笑

これには正直僕も驚きました 笑
この短時間でできたのはこの方の感覚が鋭かったからだと思います。普通はもう少し時間がかかりますから。

この時点で安静時痛もなく、歩行時痛も消失しました。

<担当者のコメント>

担当者:小林
今回、僕は痛みがある場所は触ってませんし、それどころか身体にもほとんど、触れてません。
なぜ、このようなことをして、痛みがなくなるのかということを簡単に説明します。
人は無意識の内に自分の身体・そして部位を認知しています(自分の身体の位置がどこにあってどの程度の早さで動き、どのように力をだしているかということを認識することです)。
その認知機能が低下すると、脳の中にあるpain matrixと呼ばれる痛みを感じる場所が活発になります。これはもうすで研究で明らかになっていて、これにより痛みを感じてしまうわけです!
ということは、認知機能を回復させてやれば、おのずとpain matrixでの賦活が抑制され、痛みがなくなるということです!
今回は、骨折による痛みと固定による不動化により踵の認知機能が低下したと思われます。
やはり、痛みのコントロールと固定期間中の治療は大切ですね。
なので、当院では固定期間中もその後の後遺症が極力残らないように治療に力を注いでいます!

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