28歳 男性 右肩から首の痛みに対する鍼灸治療
<症例>
- 初診:2022.5.4
- 氏名:28歳 男性
- 主訴:右肩から首の痛み
- 歴:2022年4月20頃から右肩から首にかけて痛みが出現。
スマホを操作しているときに急に首が痛むようになった。
首がズキズキと痛み、脈うつと頭痛がする。整形外科を受診したが痛み止めと胃薬が処方される。服用するが改善されないので、当院を受診した。
<所見>
- 疼痛
動作時痛 頸部回旋時痛(右>左)
昼1時ごろ夜1時ごろに痛みが出現
右肩下垂
右前腕緊張(回外制限) - 高血圧
- 右下部肋骨の可動性低下
<評価>
右肩が下垂し前腕の緊張が強いため右半身の異常があると推測。数年間で体重増加したため血圧が上昇したとのこと。脂肪肝の疑いがあり肝臓自動力の低下を推測。
<施術>
- 目標:右肩の痛みと頭痛の改善
- 方法:肝臓の動きをよくするためポンピングを行う。
- 右半身の鬱滞を改善する。
- 上肢の筋緊張の緩和を行い、頸部の負荷を緩和する。
▼1回目
肝臓のポンピング
上肢の外旋
CoC1の持続圧
吹き式呼吸を指導
大後頭神経の説明
【結果】
首の可動域が改善し疼痛も軽減した。
▼2回目(5月13日)
- S:疼痛がほぼない
- O:頸部の回旋 制限なし
- A:肝臓のポンピングによって循環が良くなったと思われる
- P:1回目と同じ手技
▼3回目(5月27日)
痛みなし。
頸部の可動域制限なし。
動作時痛も軽減し経過良好であるため治癒とした。
<考察>
疼痛を投薬で緩和を試みたが改善されなかった。組織損傷であれば内服で痛みの軽減が見込めたが、今回の症例は組織損傷より、循環の問題があると思われた。特に右半身の違和感が気になった。肝臓のポンピングで循環改善を行ったことが症状改善につながったのではないか。問診時に脈うつ痛みがでるとのことが物語っているように感じた。
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