70代 女性 頸椎症性神経根症による首,右腕,背中の痛みと痺れを改善した症例
<初診>
- 2023.6.27
<患者>
- 70代 女性
<主訴>
- 首,右腕,背中の痛みと痺れ
<病歴>
2023.6月中旬、首を動かしたときに首から右腕・背中にかけて激痛が出現。
じっとしていても耐えられない痛みが続いたため整形外科を受診。
頚椎5番6番の変形によるものと診断。(頚椎症)薬物療法と投薬にて様子を見るが改善しないため当院の治療を併用することとなる。
<所見>
- 首から右肩・背部にかけて痛み
- PS:10
- 安静時痛(+)
- 首を右に回すと背中・右腕に激痛
- 可動域制限:右腕挙上90°
- 上腕三頭筋反射(−)
- 上腕二頭筋反射(−)
<投薬>
- プレガバリン・ガスター・ソレトン・テルネリン
<評価>
画像診断と所見から頚椎症性神経根症の症状と判断し施術を行う。
<治療>
椎間孔を広げ静脈循環を改善し神経根症状を改善させる。
<治療のゴール>
首・腕・背部の痛み,可動が正常になれば治癒とする。
<治療>
- 上部胸椎,上部頚椎・胸郭
<経過>
▼1回目~10回目
- 上部胸椎と上部頚椎にアプローチを行い、椎間孔の静脈循環を改善。
治療5回目で痛みの50%が改善された。
▼11回~20回
- 痛みが軽減してきたため、胸椎の伸展,回旋運動,上肢を使い胸郭全体にアプローチをおこなった。治療20回目で痛みが消失。可動域も正常。
<考察と感想>
頚椎症性神経根症状の痛みと痺れの治療に対して、椎間孔を広げる施術を行い2ヶ月で改善することが出来た。 1ヶ月たっても再発することなく日常生活を送れている。
発症時は痛みが強いため「この痛み用なるんですか?」「腕を切ってしましたいです」と訴えていたが、なぜこの痛みが出ているのか、どんな目的でどんな治療をするのかを説明することで、患者さんの不安を取り治療を目標を共有することで、治療を計画通り受けてくれた。痛みが軽減すつにつれ笑顔も増え、冗談も言えるようになっていった。
頚椎症性神経根症の症状は骨の変形に起因することが多い。徒手療法で骨の変形を変えることは出来ないが、動きは改善できる。頸椎症性神経根症が出たのは胸椎や上肢、上部頚椎の可動性に問題があった可能性がある。本症例のように上部頸椎や上部胸椎、上肢の動きを整えることで十分症状が改善することを物語っている。
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