20代 女性 足首の捻挫後に出た内側の痛みを改善した症例
<初診>
- 2024.4.17
<患者>
- 20代 女性
<主訴>
- 左足首の痛み
<病歴>
- 2024.3.27
道端で足首を捻り痛める。すぐに良くなるだろうと思い様子をみていた。3週間経つが足首の内側の痛みが引かないので来院となった。
<所見>
- 歩いた時に左足首内側に痛みが出る。
- PS:3
- 腫れ(+)
- 熱感(−)
- 安静時痛(−)
- ジャンプ着地時痛(+)
- 扁平足
- 足首が緩い(前方滑り)
- 骨盤右回旋
- 左足 踏み込み時(knee in)
<評価>
足首を外側に捻ったが痛みが内に発生していた。扁平足で踵骨(かかと)が回内(うちに倒れ込んだ状態)だったため普段から足首の内側に負荷がかかっていたと思われる。捻挫によって足首の不安定が生じ距骨の前方滑りがより内側部の組織に牽引力が加わり痛みが生じていると判断した。
<治療>
- 距骨の安定させ足から骨盤までのアライメントと整え痛みを改善させる
<治療のゴール>
- ジャンプ時に痛みが出なければ治癒とする
<経過>
▼1、2回目
- 距骨の位置を整え、載距突起テーピングを施した。
▼3、4回目
- ジャンプ時の痛みが残っていたため、踵骨から骨盤までのアライメントを整えた
▼5回目
- 骨盤の左回旋を整え、セルフケアを指導
▼6回目
- ジャンプ着、片足ケンケン共に痛みが消失したため施術を終了とした
<考察と感想>
足首を捻った後に痛みが残るケースが多い。これは足首の骨のバランスが崩れ正常な動きを取れず周辺の筋肉や靭帯が過度に使われたり、逆に使われなかったりするためである。本症例は足首の捻挫に従来持っていた扁平足が痛みを発症させた原因だと推測した。外傷場所の施術だけでなく、下肢や骨盤、体幹を意識した施術を行うことにより局所の疼痛が改善したと推測している。
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