さらば産前•産後の腰痛!〜もう痛みに悩まないために〜

先日、助産師さん向けの勉強会で 「さらば腰痛! 〜もう痛みに悩まないために〜」 というテーマのもと、 「腰痛を知らない体」 を目指して学びを深めました。

妊娠中から産後にかけて、多くの女性が悩まされる「腰痛」。
今回は、その原因と対策を学びながら、実際に体を動かしてケアできる方法をお伝えしました。

講義は最小限に、エクササイズを中心とした実践的な勉強会!
参加者の皆さんにも大変好評でした。

勉強会の内容

1.まずは腰を知ろう!

腰痛改善の第一歩は 「自分の体を知ること」 から。

  • 腰椎の仕組みと役割

  • 腰の正しい動きとは?

2.妊娠中の身体の変化を理解しよう!

妊娠期には 骨盤や背骨に大きな変化 が起こります。

  • 過前弯(反り腰):なぜ妊婦さんは腰が反りやすくなるの?
  • 肋骨の広がり がもたらす影響

  • 仙骨の緩み と腰痛の関係

3.腰痛予防&改善エクササイズ!

妊娠中・産後でもできる やさしいエクササイズ を実践しました

  • 腰に負担をかけない 「正しい姿勢」 の作り方
  • 腹式呼吸 でインナーマッスルを活性化
  • 股関節を柔らかく するストレッチ

  • 骨盤底筋 を鍛えて腰の安定性UP

まとめ

腰痛は 「正しい知識」 と 「適切なエクササイズ」 でしっかり予防&改善できます!
妊娠・産後の体を大切にしながら、快適な毎日を過ごしていきましょう。

今後も 産前産後のケア に役立つ情報を発信していきますので、お楽しみに!

現在、妊娠中で「腰痛」をお持ちの方は、対策をお伝えしますのでご連絡くださいね。

助産師さんから聞いた、現代の産前産後トラブル事情

先日、助産師さんを対象に行った勉強会で、こんな質問を投げかけてみました。

「最近、産前産後で見られるトラブルには、どのようなものがありますか?」

以下、助産師さんからいただいたお答えをまとめてみました。

現代の妊産婦さんが抱える主な課題

  • 出産に向けた体力不足:日常生活での運動量の減少が原因。
  • 不妊治療やIVFの増加:治療で心身に負担を抱える妊産婦さんが増加。
  • 身体作りの不足:妊娠中の適切な準備が行き届いていないケースが多い。
  • 無痛分娩の増加:その背景で身体や出産準備の在り方が変化している。
  • 出血量が多い・貧血:産前産後に十分な栄養が取れていないことが要因に。
  • 精神疾患の増加:ストレス過多やサポート不足が影響。
  • 分娩時間の極端な変化:長すぎたり、短すぎたりすることが多い。
  • 陣痛の不発:誘発分娩を選ばざるを得ない場合も。
  • 食事の見直しができない:自分や赤ちゃんのために必要な食事を意識できない。
  • 自分優先の生活習慣:妊娠期でもライフスタイルを変えられない。
  • 産後の身体の回復が遅い:適切なケアや準備不足が影響。
  • 栄養をサプリメントで補おうとする:食事から摂る栄養が減少している。

現代のお産の現状

40年前と比較すると、28歳以上で初産を迎える割合が約2倍に増え、今や出産する方の約60%がこの年齢層に集中しています。

スムーズなお産が少なくなっている傾向も見られるそうです。

東洋医学では、28歳を女性の身体のピークと考え、その後は少しずつエネルギーが下がっていく時期とされています。

この「下り坂」のタイミングでお産を迎える現代女性たちは、社会進出によって経済的に豊かになった一方、身体面では課題を抱える場合が増えてきました。

産前・産後の身体作りの重要性

赤ちゃんの健やかな成長、そして自分自身の心身の健康を保つためには、産前・産後の身体作りが何よりも大切です。

忙しい現代だからこそ、少し立ち止まって、「お産のために身体を整える時間とお金」を投資してみてはいかがでしょうか?

健康で幸せなお産ができるよう、一緒に身体と心を整える第一歩を踏み出しましょう!

一度ご相談ください。

勉強会に参加された助産師さんのコメント

助産師向け勉強会を開催しました!「〜産後のバトル!腰痛&腱鞘炎との戦い~」

Birth Keeper主催「産後のバトル!腰痛&腱鞘炎との戦い」

先日、助産師さんを対象に「産後のバトル!腰痛&腱鞘炎との戦い」をテーマとした勉強会を開催しました。今回は特に腱鞘炎と腰痛にフォーカスし、立ち方・座り方・抱っこするときに痛めない身体の使い方について、実践を交えながら2時間30分たっぷりお伝えしました。14名の助産師さんにご参加いただき、終始活発な質問が飛び交う、とても有意義な時間となりました!

勉強会のポイント

産前産後は体に大きな変化が起こる時期で、腱鞘炎や腰痛は多くのママたちが抱える悩みです。助産師さんはそんなママたちの一番身近な存在だからこそ、正しい知識とアドバイスが求められます。

今回は特に次の3点に重点を置いてお話しました。

1.腱鞘炎のセルフケアと予防法

  • 簡単にできるセルフケア方法
  • 腱鞘炎を予防する腕や手の使い方
  • 抱っこの方法

2.腰痛の予防法

  • 身体の仕組み(腰骨の動き)
  • 立ち方と座り方のポイント
  • 体を支えるコツ

3.産後骨盤整体

  • 骨盤ベルトの巻き方と時期
  • 産後骨盤整体師の見極め方
  • 効果的なツボ

参加者の声

トラブルの回避方法や、トラブルが起きた時の対処方法を詳しく教えていただけた。
骨の模型を見たり、動画を見たりすることでイメージしやすかった。また、日頃何となくの理解が解剖学的に深まりました。


実際、妊産婦さんに相談を受けることの多いテーマなので、ぜひ参加したいと思っていました。理論と、実際体を動かしながらだったので、かなりわかりやすく、明日からの私道に役立てることができます。ありがとうございました。


腱鞘炎も腰痛に対してもセルフケアの仕方を具体的に知れたことがとても良かったです。


立ち方やからだの診かたなども具体的に知れたことが即実践につなげられる内容でよかったです。


実際の妊婦さんや腰痛持ちの方の動画をみれたこと予防のためのカラダの使い方も痛みが出てからの対処法も、とても具体的で簡単に取り入れられるものばかりだったので指導しやすいですし取り入れてもらえるのではないかと思います。


予防のためのカラダの使い方も痛みが出てからの対処法も、とても具体的で簡単に取り入れられるものばかりだったので指導しやすいですし取り入れてもらえるのではないかと思います。


とてもありがたい感想を頂きました。

助産師さんたちはママと赤ちゃんを支える素晴らしいお仕事をされています。今回の勉強会が、少しでも日々のサポートに役立つ知識や技術の共有につながれば嬉しいです。

今後も、産前産後ケアの情報やスキルを広めるために勉強会を企画していきたいと思っています。ご興味がある方はぜひお問い合わせください!

母乳分泌不全に関する整体

母乳分泌不全の改善に「母乳分泌促進整体」を取り入れることは、身体のバランスを整え、血流やリンパの流れを促進することで効果が期待できます。整体は、緊張や姿勢の改善、ホルモンのバランス調整に寄与し、母乳の分泌を支える環境を整えるのに役立ちます。

母乳分泌不全に関連する整体の効果

1. 姿勢改善

姿勢の悪さや骨盤の歪みは、母乳分泌に重要な血流や神経の伝達を妨げることがあります。整体で姿勢を整えると、乳腺や関連する筋肉の機能が向上します。

2.リラクゼーション

緊張した筋肉をほぐすことで副交感神経が優位になり、プロラクチン(母乳分泌ホルモン)やオキシトシン(乳汁分泌を促進)の分泌を促します。

3.血流・リンパの促進

整体で胸部や肩、背中、首周りを調整することで、乳腺や乳房周辺の血流が改善し、分泌機能を高めます。

4.ホルモンバランスの調整

背骨や骨盤の調整を通じて、自律神経系が整い、ホルモン分泌のサポートにつながります。

母乳分泌不全におすすめの母乳分泌促進整体

1.骨盤矯正

出産後は骨盤が開いたり歪んだりしやすい状態にあります。骨盤を整えることで、骨盤周辺の血流やリンパの流れが改善され、母乳分泌を間接的にサポートします。

2.胸椎や背骨の調整

胸椎(特に4~6番)は乳腺の神経に関連しています。背中や胸椎周りの緊張を解消することで、乳腺の働きを活発化させます。

3.肩甲骨はがし

肩甲骨周りの筋肉を緩めることで、胸部への血流が増加し、乳房の循環が良くなります。

4.胸部と鎖骨周辺のケア

胸部や鎖骨付近の筋肉をほぐし、リンパの流れをスムーズにします。乳腺への血流が改善されることで、母乳分泌が促されます。

5.頭蓋骨調整(クラニオセイクラルセラピー)

頭蓋骨や首の筋肉を調整することで、自律神経を整え、リラックス効果を高めます。

自宅でできる簡単なセルフケア

1.姿勢を意識

授乳中に背中が丸まらないよう、クッションを使って正しい姿勢を保つ。

2.肩甲骨ストレッチ

肩甲骨を前後に動かす運動や、両手を後ろで組んで胸を開くストレッチを行う。

3.呼吸法(腹式呼吸)

深い呼吸で横隔膜を動かし、胸部や背中の緊張を和らげる。

4.軽い胸部マッサージ

指先で円を描くように乳房周辺を軽くマッサージして、血流を促す。

注意点

整体を受ける際は、産後の身体に精通している施術者を選ぶことが重要です。特に骨盤矯正や胸椎の調整などは、適切な技術を持つ専門家や助産師さんが紹介してくれる整体師さんを選んでください。整体師を選ぶ時は身体のバランスや全体からアプローチしてくれる方を選びましょう。マニアル化された整体や高額な回数券を勧めてくる整体師は注意が必要です。

強い痛みを感じる施術や無理な矯正は避け、リラックスできる施術を優先しましょう。

まとめ

整体は母乳分泌不全の改善において、血流やリンパの促進、ホルモンバランスの調整を助ける有効なアプローチです。ただし、整体だけに頼るのではなく、授乳頻度の増加や栄養改善、ストレスケアなどと組み合わせて総合的なケアを心がけてください。何よりも母乳を専門に見ている助産師さんのサポートをもらってください!

安定期に入ったら安産灸をしよう!!

安産灸とは?

安産灸は、安定期に入った妊婦さんの体調を整え、分娩をスムーズに進めるための伝統的な鍼灸療法です。古くから日本や中国で行われてきた方法で、妊婦さんの心身のバランスを調整し、出産に向けて健やかな体作りをサポートします。

安産灸の効果

1.体の冷えを改善

妊娠中は血液循環が変化し、冷えを感じやすくなることがあります。安産灸はツボを温めることで血流を促進し、冷えを改善する効果があります。

2.子宮の機能を整える

 鍼灸の刺激が骨盤周りの筋肉や子宮の働きを調和させ、分娩に適した状態を整えます。

3.リラックス効果

 妊娠期のストレスや不安を軽減するために、リラクゼーションを促します。これはホルモンバランスを整え、出産準備を助けるとされています。

4.陣痛を促しやすくする

 出産が近づいた時期に行う安産灸は、スムーズな陣痛の進行を促すと言われています。

5.赤ちゃんの健康を促進

赤ちゃんの胃腸が丈夫になり、リズム感が発達し、体が敏捷に動くと言われています。

分娩時間が短い

妊娠中に施灸した妊婦さんの分娩時間が短く、出血量も少ない傾向だと報告されています。

施術に使用する主なツボ

①三陰交(さんいんこう) 

足の内側にあり、女性の体調を整える「万能のツボ」とされています。子宮や骨盤周りの血流を促進します。

②合谷(ごうこく) 

手の甲にあるツボで、リラックスを促し、全身の気の巡りを改善します。

③足三里(あしさんり) 

脚に位置し、体力を高める効果が期待できます。

施術のタイミング

安産灸は妊娠16週目以降の安定期から行うことが推奨されます。施術は週に1~2回が一般的ですが、個々の体調に合わせて調整します。分娩予定日が近づいた際には、頻度を上げて施術を行うこともあります。当院ではお灸を購入してもらい、ご来院時に安産灸を施灸しています。

注意事項

  • 医師の承諾を得たうえで行ってください。
  • 刺激が強すぎないように注意し、体調が悪いときには施術を控えます。
  • 妊婦さんの個々の状態に合わせた安全な方法で行います。

参考文献

  • 日本東洋医学会の妊産婦ケアガイドライン 
  • 中国伝統医学による妊婦ケアの研究(J-STAGE等)
  • 出産準備教室 東洋医学を取り入れた妊婦さんの体づくりとセルフケア

お問い合わせ

ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
安産灸を通じて、母子ともに健やかな出産をサポートいたします。